私が伝統的なヨーガをはじめるずっと前のことです。
当時、アメリカから輸入されたハード系のホットヨガが巷に流行り初めていたころです。
通勤していた会社の一階にそのハード系のホットヨガができました。
不規則な生活や暴飲暴食がひどかったので、「痩せたい!」
という軽い気持ちで入会してみました。
インストラクターは腹筋が割れているスポーツマン風で、
蒸し風呂みたいな部屋から終わるまで絶対に出るなと言われ、「もっと伸ばして!」「まだいける!」と言われながら汗だくになって身体を動かすヨガでした。
とてもスパルタです。
確かにあんなに汗をかくことは普段ないので、気持ちよかったかもしれません。
汗を流してもう目も開けていられないぐらいぐったりです。
めまいを感じて倒れそうになりながら、吐き気を感じてる時もありました。
結局終わったあとは、爆睡、ですが疲れが取れる感覚はあまりなかったかもしれません。
はじめは頑張って毎日通うのですが、憂鬱になって一ヶ月とたたずにやめてしまいました。
後に、伝統的なヨーガに出会い、
そもそも伝統的なヨーガと、ホットヨガやエクササイズのヨガは異なる
ということに気づきます。
ホットヨガやエクササイズのヨーガは、ビヤヤーマという肉体鍛錬体操に端を発しています。
それがアメリカに持ち込まれて進化し、さらにはそれが日本に入ってきました。
”運動”の要素が強いものです。
運動する時は心拍数が上がり、呼吸が上がり、汗をかいて爽快感があり、終わったあとは、疲労しますよね。
対して伝統的なヨーガは、”リラックス”の要素が強いです。
心拍数が下がり、呼吸のペースが下がり、汗もそこまでかきません。
運動による疲れはあまりありませんが、普段の疲れが解消され、エネルギーが蓄えられ身体の省エネ活動ができるようになります。
ダイエットの面からいうと、
運動の要素が強いヨガは、ある目に見えてわかりやすく即効性があると思います。
ですが伝統的なヨーガは、時間をかけて身体と心が変化し、骨格や体幹、内臓が変化して
また、心が変化して食生活が整えられ緩やかに痩せていきます。
伝統的なヨーガは、身体だけではなく心にも変化をもたらすものです。
どちらを選ぶか?は今どちらを必要としているか?
それぞれのタイプがあって良いと思います。
ぜひご参考にしてみてください。
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